エネルギー分野

 

 大型の石油・天然ガス開発においては、プロジェクト参画者がリスクを権益比率に応じて分担してもなお、各参画者の負担するリスクは巨大なため、再保険キャパシティの確保は不可欠です。

 ここでは、Operator ProgramとOwn Programそれぞれにおける保険手配の構造と保険ブローカーの役割について、基本的な仕組みを解説します。

元受保険引受

自国保険主義によって、プロジェクト所在国の保険会社へ保険付保する場合はもちろんのこと、石油・ガス開発においては、そのリスクが巨大なため、保険会社が1社単独で保険を引き受けることは不可能です。従い、保険手配の際は、常に複数の保険会社のキャパシティ(保険引受能力)の確保が極めて重要です。


再保険の活用

こうしたキャパシティ確保の手段として再保険の活用は一般的ですが、この再保険の構造は保険契約者には見えづらくなっています。しかしながら、再保険の構造を知ることによって、保険プログラムの全体像を把握することもでき、各再保険会社の財務体力が保険プログラムの健全性・安定性にも影響を与えることから、再保険の管理は非常に重要な要素と言えます。一般的には、保険会社と再保険会社の間の再保険契約を媒介するのは、保険ブローカーの重要な役割の一つです。Operator ProgramとOwn Program双方において、保険ブローカーと密接に連携を取ることが、プロジェクトのリスク管理において重要です。


Operator Program

Operator Programの場合、オペレーターに保険手配を全て任せるのではなく、信頼のおける再保険ブローカーに、自社権益分の再保険手配を関与させることで、保険契約内容の詳細を把握すると共に、万一の事故時の対応や保険金支払いスキーム全般を俯瞰することが出来るようになる為、Operator Programであっても、より直接的な関与が可能となります。(オペレーターからの承認が必要)

Own Program

自社権益分のリスクに対し、自社のリスク管理規程に基づいて保険契約内容を設計する為、保険金額・免責額・約款内容等を自社の希望に沿って作り上げることが可能です。信頼のおける(再)保険ブローカーとOwn Programを構築することにより、主体的に保険契約の設計・手配をすることが可能となります。